認定調査のはじまり、はじまり~。
おはようございます。
ご訪問ありがとうございます。
「なんで嘘をつくの?」「どうして本当の事を言ってくれないの?」と、相当興奮して
私に殴りかかってきそうな感じの○ヨさんでした。
○ヨさんのその興奮状態がまだ治まらないうちに、認定員さんの訪問です。
応対に出た夫は、玄関で「母が今、大分興奮している状態なんですけど。」と説明したようです。
認知症患者ばかりを相手に話をしてきた認定員さんは、やっぱり流石ですねぇ。
全然動じる事なく、穏やかな口調で○ヨさんに話しかけます。
「初めまして。私は豊島区から来た○岡といいます。」
「今日は、おかあさんのお体の状態はどうかな?とか、困っている事はないかな?とか
ちょっとお話を聞かせていただこうかな?と思ってやってきました。」
認定員さんの○岡さんは、60代後半くらいのロマンスグレーのちょっと素敵な男性でした。
つい今しがたまで、泣きじゃくりながら話をしていた○ヨさんだったのですが、
どうしたことでしょう、ニコニコとして、認定員さんに座布団を勧めます。
「申し訳ないんですけど、脚を崩させていただいてもいいですか?」と認定員さん。
「ああ、どうぞどうぞ。」と○ヨさんは満面の笑みで答えます。
こんなに興奮していて、認定調査なんて大丈夫かな?と内心は心配していた私達でしたが、
そんな心配は、まったく必要のない事だったようです。
普段から外面が良く、見栄っ張りの○ヨさんですから、本領発揮、受け答えは出来そうですね。
私は作成してきた文書をさりげなく認定員さんに渡し、「お願いします。」と言いました。
認 :これから、おかあさんの身体の状態や普段の事、色々と聴かせて下さいね。
○ヨ:はい、わかりました。
認 :最近のお体の調子はどうですか?どこか痛いとか、ありませんか?
○ヨ:はい、どこも悪い所はないですね。
認 :病院とかは定期的に行っていますか?
○ヨ:はい、行っています。通院の時は、嫁が来てくれるんです。
認 :そうですか。どちらの病院ですか?
○ヨ:え~と、中央病院です。
認 :病院には一人で行くんですか?
○ヨ:いえ、嫁が一緒に行ってくれてます。
認 :ほう、そうですか。頻度はどのくらいですか?(私に向かって尋ねました。)
私 :神経内科と内科に、2ヶ月に1度くらいですね。
認 :主治医の先生は変わりませんか?
私 :はい、最初から変わっていませんね。
認 :おかあさん、今座っている椅子から立ち上がる事は出来ますか?立ってみてくれますか?
○ヨ:はい、立てますよ。(○ヨさんは得意げに立って見せます。)
認 :問題はなさそうですね。
私 :時々、膝が痛いとか言ったりして、湿布を貼ったりはしているようですが。
認 :そうなんですか?(と、○ヨさんに向かって尋ねます。)
○ヨ:たまに左の膝が痛むこともあるんですけど、最近は全然大丈夫です。
認 :そうですか、それは良かった。普段は歩くときに杖を使ったりしていますか?
○ヨ:いいえ、そういうものは一切使いません。
認 :お元気なんですね。運動なんかはしていますか?
○ヨ:今はやっていませんが、ゴルフをやっていました。
認 :ほ~、ゴルフですか。凄いですね。
ここから、○ヨさんのゴルフの話が始まりました。
優勝した事があることなどを自慢げに話し、その時に貰った小さなトロフィーを出してきたり、
ゴルフ場で撮った、ゴルフ仲間たちとの集合写真などを見せたりしていました。
認定員さんも慣れたもので、「あらあら、凄いですねぇ、この中の美しい女性は誰ですか?」と
集合写真に写っている○ヨさんを指さして質問しました。
○ヨさんは、まんざらでもない笑顔で「これは私ですよ。」と答えます。
ここから、○ヨさんのゴルフの話は3回ほどリピートされました。
大分長くなりましたので、一旦ここで、この記事は終了します。
続きはまた後程・・・。
最後まで読んで下さってありがとうございます。