気持ちはいつもケセラセラ♪

5年に渡る姑の介護記録とその後の私の徒然日記

認定調査のはじまり、はじまり~。

おはようございます。

ご訪問ありがとうございます。


「なんで嘘をつくの?」「どうして本当の事を言ってくれないの?」と、相当興奮して

私に殴りかかってきそうな感じの○ヨさんでした。


○ヨさんのその興奮状態がまだ治まらないうちに、認定員さんの訪問です。

応対に出た夫は、玄関で「母が今、大分興奮している状態なんですけど。」と説明したようです。


認知症患者ばかりを相手に話をしてきた認定員さんは、やっぱり流石ですねぇ。

全然動じる事なく、穏やかな口調で○ヨさんに話しかけます。


「初めまして。私は豊島区から来た○岡といいます。」

「今日は、おかあさんのお体の状態はどうかな?とか、困っている事はないかな?とか

ちょっとお話を聞かせていただこうかな?と思ってやってきました。」


認定員さんの○岡さんは、60代後半くらいのロマンスグレーのちょっと素敵な男性でした。


つい今しがたまで、泣きじゃくりながら話をしていた○ヨさんだったのですが、

どうしたことでしょう、ニコニコとして、認定員さんに座布団を勧めます。


「申し訳ないんですけど、脚を崩させていただいてもいいですか?」と認定員さん。

「ああ、どうぞどうぞ。」と○ヨさんは満面の笑みで答えます。

こんなに興奮していて、認定調査なんて大丈夫かな?と内心は心配していた私達でしたが、

そんな心配は、まったく必要のない事だったようです。

普段から外面が良く、見栄っ張りの○ヨさんですから、本領発揮、受け答えは出来そうですね。

私は作成してきた文書をさりげなく認定員さんに渡し、「お願いします。」と言いました。


認 :これから、おかあさんの身体の状態や普段の事、色々と聴かせて下さいね。

○ヨ:はい、わかりました。

認 :最近のお体の調子はどうですか?どこか痛いとか、ありませんか?

○ヨ:はい、どこも悪い所はないですね。

認 :病院とかは定期的に行っていますか?

○ヨ:はい、行っています。通院の時は、嫁が来てくれるんです。

認 :そうですか。どちらの病院ですか?

○ヨ:え~と、中央病院です。

認 :病院には一人で行くんですか?

○ヨ:いえ、嫁が一緒に行ってくれてます。

認 :ほう、そうですか。頻度はどのくらいですか?(私に向かって尋ねました。)

私 :神経内科と内科に、2ヶ月に1度くらいですね。

認 :主治医の先生は変わりませんか?

私 :はい、最初から変わっていませんね。

認 :おかあさん、今座っている椅子から立ち上がる事は出来ますか?立ってみてくれますか?

○ヨ:はい、立てますよ。(○ヨさんは得意げに立って見せます。)

認 :問題はなさそうですね。

私 :時々、膝が痛いとか言ったりして、湿布を貼ったりはしているようですが。

認 :そうなんですか?(と、○ヨさんに向かって尋ねます。)

○ヨ:たまに左の膝が痛むこともあるんですけど、最近は全然大丈夫です。

認 :そうですか、それは良かった。普段は歩くときに杖を使ったりしていますか?

○ヨ:いいえ、そういうものは一切使いません。

認 :お元気なんですね。運動なんかはしていますか?

○ヨ:今はやっていませんが、ゴルフをやっていました。

認 :ほ~、ゴルフですか。凄いですね。


ここから、○ヨさんのゴルフの話が始まりました。

優勝した事があることなどを自慢げに話し、その時に貰った小さなトロフィーを出してきたり、

ゴルフ場で撮った、ゴルフ仲間たちとの集合写真などを見せたりしていました。

認定員さんも慣れたもので、「あらあら、凄いですねぇ、この中の美しい女性は誰ですか?」と

集合写真に写っている○ヨさんを指さして質問しました。

○ヨさんは、まんざらでもない笑顔で「これは私ですよ。」と答えます。

ここから、○ヨさんのゴルフの話は3回ほどリピートされました。


大分長くなりましたので、一旦ここで、この記事は終了します。

続きはまた後程・・・。



最後まで読んで下さってありがとうございます。

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