○ヨさん、大きな一歩
こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
12時30分、玄関がノックされ、「こんにちは~。」と言う声がしました。
昨日お電話をいただいた相談員さんがいらしたようです。
○ヨさんは「誰?」と怪訝そうな顔をしました。
「今日はね、豊島区の高齢者相談センターの相談員さんが来てくれたのよ。」
「前の担当の人が異動で交代になったんですって。」と○ヨさんに説明。
「は~い、どうぞお入りください。」と相談員さんに入っていただきました。
相談員の○津さんは、先ず、○ヨさんに名刺を渡して、簡単な自己紹介。
そして、横に居る私にも名刺を下さいました。
「先ず、おかあさんのお名前と年齢を教えて下さいますか?」と○ヨさんに尋ね、
そこからは、世間話のような感じで、さりげなく色々と質問して行きます。
最初は、ちょっと訝しがっていた○ヨさんですが、どんどん饒舌になって行きます。
お世話になっている病院の先生や、介護認定員さんにもそうだったように、
会社に20年以上働いて、感謝状(?)を貰った事や、
20人以上の人を使っていた(後輩に仕事の説明をしていた)事、
また、ゴルフが趣味で、色々な会社のお偉いさん達とゴルフに行っていた事など、
ゴルフ仲間との記念写真や優勝していただいた盾などを見せながら、
嬉しそうに何度も同じ話を繰り返し、話していました。
相談員の方が、別の話をしようと試みても、なかなか話が核心にまで至りません。
でも、相談員さんが根気よく話を聴いて下さり、やっと核心に。
「すぐ近くに、新しく区民ひろばが出来たんですよ。」
「そこで、皆さん集まって、楽しい行事がありますから、参加してみませんか?」
「今日も何かやってると思いますから、一緒に見学だけでもしてみませんか?」
そう誘われて、最初は「私は知らない人と何かするのはイヤなんです。」と
乗り気じゃなかった○ヨさんでしたが、
「私が一緒に行くから、お義母さん、見学だけでもしてみましょうよ。」と言うと、
「○○子も行くなら、見学だけなら行ってもいいわ。」と、行く事を了承しました。
○ヨさんと私は相談員さんに案内していただき、区民ひろばに向かいました。
最初に受付で見学させていただく為に、名前を記入し、イベント会場に入りました。
今日は誰でも参加できる、〈うたいましょう〉という、童謡などの歌唱指導でした。
会場に入ると、○ヨさんはご近所のBさんと○今さんが居る事に気付きました。
「あ、Bさんが居る。他にも知ってる人が何人か居る。」と言いました。
見まわしてみると、確かにBさんと○今さんが、一生懸命歌っていました。
「あら、お義母さん、知らない人ばかりじゃなくて、良かったじゃない。」
「みんな、こうやって、楽しみを見つけているのね。」
「お義母さんも、家の中だけじゃなくて、こういうところで楽しんでみたら?」
「そうだねぇ。でも、ビックリしたよ。知り合いが居るなんて。」と○ヨさん。
まぁ、○ヨさんが進んでここに来るようになるかは、まだわかりませんが、
こうやって、見学に来ただけでも、大きな一歩ですね。
見学を終わり、受付で、義母の名前を登録し、利用者証を作っていただきました。
この利用者証があれば、歌や折り紙、簡単な運動や頭の体操など、
色々なイベントに自由に参加できるそうです。
「お義母さん、これがあると、自由に参加できるんですってよ。」と
○ヨさんに、作っていただいた利用者証を渡しました。
相談員さんが誘いたかったのは、「高齢者クラブ○○会」という集いで、
高齢者を対象にした、「あったかカフェ」というお茶飲み会だったそうです。
それは、来週の木曜日にあるそうなので、私が誘って一緒に行ってみましょう。
相談員さんと一緒に○ヨさん宅に帰り、来訪証明?の書類に○ヨさん自身で記名。
今日の日付と自分の名前を書き込んだのですが、今日が何年かはわからなかったけど、
5月20日である事はわかっていたし、名前もしっかり書き込めました。
今日の相談員さんとの面談は、なんだか実のあるものだったなぁと思いました。
12時半から2時過ぎまで、○津さん、ありがとうございました。
最後まで読んで下さってありがとうございます。