繰り返しを嫌だと思わない忍耐力
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
午後0時5分、○ヨさんから電話が入りました。
今日は仕事が休みの夫がその電話を受けました。
「おふくろからまた電話があったよ。」と夫。
「何だったの?」と私は聞き返しました。
「『言っておきたい事があるんだけど。10月に入って年金が出るから、出たら美容院代頂戴ね』って。」
○ヨさんはそのことを私にも夫にも何度も言っているのですが、きっと忘れてしまっているのですね。
「年金が出たら、美容院に行かなくちゃ。」という事が頭の中に浮かぶ度に、
そうだ、それをおとうさんや○○子に言っておかなくちゃ、と毎回思うのでしょう。
今の○ヨさんの頭の中では、「美容院に行かなくちゃ。」がいつも渦巻いているのでしょうね。
「もう、その話は何度も聞いたよ。年金が出たらって言ったでしょ?」
そんな言葉を○ヨさんにいくら言っても、無駄なこと。
○ヨさんが言ってくる度に、「年金が出たら渡すからね。」と言い続けるしかありません。
自分が言った事、私たちに言われた事、すぐに忘れてしまう○ヨさん。
○ヨさんにとって、今自分が思った事が「初めての事」なんですね。
認知症患者との関わりは、同じことの繰り返しを嫌だと思わない忍耐力が必要なんですね。
最後まで読んで下さってありがとうございます。