私が染めてあげましょうか?
ご訪問ありがとうございます。
良く晴れて、とても暖かいですね。
都内の桜はほぼ満開との事ですが、この辺りでは、まだまだこれからのようです。
朝9時、固定電話に着信がありました。
ナンバーディスプレーには、○ヨ自宅と表示されています。
あれあれ、今日も朝から電話ですか。
多分、夫はもう仕事に出かけている時間だと思って掛けて来たのでしょう。
でも、今日は夫には仕事が入っておらず、朝食を摂ってからまた二階で二度寝しています。
もしもし、お義母さん、おはよう。
「もしもし、おはよう。」
「あのね、もう頭が真っ白になっちゃったから、パーマと毛染めしに美容院に行きたいのよ。」
「だから、お金を持って来て欲しいんだけど。」
また、美容院ですかぁ?
「真っ白な頭してるから、外でご近所さんが色々と噂してるのよ。」
(確かにまっ黒に染めた髪は、大分落ちてきて、シルバーグレーになってきましたが、
○ヨさんの髪の色なんて、だ~れも気にしていないと思いますが。)
ちょっと待って下さいね。今、○っちゃんにかわりますから・・・。
私はそう言って、電話の子機を二階の夫に持って行きました。
お金の事は、夫がいる時には夫と話して貰うのが一番です。
むやみに私が何かを言えば○ヨさんも興奮するし、出来れば私も言いたくありませんもの。
電話口に出た夫は、ちょっと声を荒げて○ヨさんと話していました。
傍で聞いていても仕方がないので、私は1階に降りました。
10分程、電話で話していたようですが、終わったようなので子機を受け取りに行きました。
○ヨさん、美容院に行く話は却下されたようです。
そりゃ、そうですよ。2月の年金貰ってから美容院に行って、まだ1か月半しか経っていませんもの。
せめて次の年金が入るまで、美容院は勘弁して下さいね。
○ヨさんの通帳に残っているお金は、4月の年金支給日までの生活費分だけで精いっぱいです。
そんなに白くなった頭が気になるのなら、ヘアカラーを買って来て、私が染めてあげましょうか?
因みに私の母は、私が染めてあげるのではなく、自宅で定期的に自分で染めています。
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