気持ちはいつもケセラセラ♪

5年に渡る姑の介護記録とその後の私の徒然日記

おとうさんに怒られて、怖くないの?

こんばんは。

ご訪問ありがとうございます。


前回の記事、昨日の○ヨさんのレシートチェックでわかった事があります。

毎日の電話では、「脚が痛かったから、今日は何処にも出掛けなかったよ。」と言っている○ヨさん。

でも、レシートを見た限りでは、毎日、1日に1回、または2回は必ず出掛けています。

また、支払方法を見ると、お札と小銭、ちゃんと使い分けが出来ているようですね。


毎日のように同じものを食べている○ヨさん、そういうところはやはり認知症を感じます。

こんなに毎日出掛けているのに、夜の電話では「何処にも出掛けなかった」と言うのは、

今日、自分が買い物に出掛けた、という事を電話の時には忘れてしまっている、という事?

その辺りが認知症だからという事なのでしょうか。


正午近くに、夫が仕事から帰宅しました。

私の準備した昼食を食べると、夫は二階に上がってお昼寝です。


午後1時28分、今日も固定電話に○ヨさんからの電話です。

もしもし。

「あ、もしもし。おとうさん、居る?」

お昼ご飯食べて、今寝てるけど。

「そう。おとうさんに話があるのよ。」

じゃ、起きたら電話させようか?

「うん。これからちょっと食べる物買いに行くけど」

買い物は近所なんでしょ?まだまだ起きないから大丈夫よ。」

「じゃ、そうして。」


おとうさんに話って、○ヨさん、一体何を話すつもりなのでしょうか。

昼寝から起きて来た夫に、○ヨさんからの電話の事を伝えました。

午後3時半、夫が○ヨさんに電話を入れました。


もしもし、俺に話って何よ?

「あのね、10月に入ったから、10日か15日に年金が入る筈なのよ。」

年金が入るのは15日でしょ?

「うん。だから、通帳持ってるのがおとうさんなんだから、ちゃんと貰って来ておいてね。」

わかってるよ。とにかく、15日までは何とか頑張ってよ。

「うん。わかった。じゃ、よろしくね。」


○ヨさんは何度説明しても、郵便局に受け取りに行かなければ年金は貰えないと思っています。

これって、認知症になる前から、ちゃんと理解していなかったって事なんでしょうね。

また、「自動振替」の意味も、認知症になる前から解からなかったという事なんでしょう。


午後5時27分、再び、○ヨさんからの電話です。

電話の近くに夫が居たので、電話には夫が出ました。


もしもし。

「もしもし。お風呂に行って来たんだけど、頭が真っ白なんだよ。」

そりゃ、もう歳なんだから、当たり前でしょ?

「真っ白でみっともないから、美容院に行きたいからお金くれない?」

だから、美容院代って渡したお金、自分が使っちゃったんでしょう?年金が出るまで待ちなよ。

「わかった。」   ガチャン。(一方的に切られたようですね。)


○ヨさん、久し振りにお風呂に行って、大きな鏡に映る自分の頭を見たのでしょうね。

で、美容院に行かなくちゃ、って思ったのでしょう。

美容院代として渡したお金を自分が使ってしまった、という記憶はもうないのかも知れませんね。


今日は2回も電話で話しているから、もういいかな?とも思いましたが、

午後7時10分、○ヨさんに電話を入れました。


もしもし、もうご飯は食べた?

「うん。食べたよ。そこいらにある物を食べた。」(今日、買って来た物でしょう?)

そう。

「ねぇ、アンタ、おとうさんに怒られて、怖くないの?」

そうねぇ、怖いけど。(何十年も前に、暴言、暴力を何とかしてって頼みに行きましたよね?)

「さっき、おとうさんに怒られて、何も言えなくなっちゃって、もう今日は食欲もないよ。」

そう。今日はお風呂に行って来たんでしょ?

「うん。お風呂に行って来たから、今パテックスを貼り換えたよ。」

そう。久しぶりにお風呂に入ったから、きっと良く眠れるんじゃない?

「そうだね。おとうさんに怒られて気分が落ち込んでるから、もうサッサと寝るよ。」

そうね。ゆっくりと寝てね。

「ありがとね。じゃ、おやすみ。」


電話を切ると、夫が「きっとまた明日も、美容院代ちょうだいって電話してくるかもな。」

そうですねぇ、そうかも知れませんね。

実際は、自分で美容院代として渡されたお金を使ってしまったのだけれど、それは忘れてしまい

美容院に行っていないのは美容院代を貰ってないから、と思い込んでいるのかも知れません。

○ヨさんが何を忘れて、何を覚えているのか、本当にわかりませんねぇ。(^-^;




最後まで読んで下さってありがとうございます。

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