義母がなかなか出て来なかった訳
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
午前9時に家を出発、途中のスーパーで○ヨさんの朝食用のパンや二人分の昼食を買い、
○ヨさん宅に到着したのは午前11時50分でした。
いつものように、玄関のドアをノックしました。
いつもなら、少し間が空きますが、中から「はい。」と言う声がして、「○○子です。」と言うと
○ヨさんがドアの鍵を開けてくれるのですが、今日は何度ノックしても○ヨさんの返事がありません。
(ん?今日、来ることを昨日話しておいたけど、忘れてお昼の買い物にでも出掛けちゃった?)
そう思って、すぐ近くの公園で○ヨさんの帰りを待つことにしました。
でも、なかなか帰って来る様子がないので、もう一度、○ヨさんの家の玄関のドアをノックしました。
それでもなかなか返事がないので、どうしようかな?と考えていたら、やっと中から返事がありました。
「○○子です。」と言うと、○ヨさんがやっと玄関のドアを開けてくれました。
「何度ノックしても出てこないから、どこかに出掛けちゃったのかと思ったわ。」と私が言うと、
「いや、変な人が来て、悪戯でもしてるのかな?と思って・・・」と○ヨさん。
なんだかおかしいなぁと思いながらリビングに入ると、なかなか出て来なかった理由が判明。
リビングを温めていた暖房器具は、温風ヒーターではなく、石油ストーブだったからです。
「ストーブつけてるの?」と私が訊くと、
「そうなのよ。おとうさんが来たらまた叱られると思って・・・。」
どうやら、○ヨさんは、夫も一緒に来たと思って、叱られないように奥の部屋に押しやってあった
温風ヒーターを慌ててリビングに持ってこようとして、なかなか出て来なかったようです。
石油ストーブの横に、コンセントが抜かれた温風ヒーターが並んで置かれていました。
本当は、「ストーブはダメよ。温風ヒーターにしなくちゃ。」と言うべきなのでしょうが、
今日は私一人での訪問だったので、あえて言うのは控えておきました。
○ヨさんはテーブルの横に、また古いアルバムを沢山置いて、見ていたようです。
義妹の披露宴の写真で、義妹が従妹の当時5歳くらいの男の子を抱っこしている写真があったのですが
「この男の子、誰だっけ?」と、私が名前を度忘れしてしまったので○ヨさんに尋ねました。
すると、「○人?」「違うよ」と言うと今度は「○晴?」と○ヨさんが言いました。
いえいえ、○人君はその時は義妹のお腹の中でしょ?○晴君は義妹の弟なんだから当時はもう大人です。
私は度忘れしていた名前を思い出したので、「アキラ君でしょ?」と言うと、「あ、そうか。」
アキラ君の名前を忘れたとしても、義妹のお腹の中の子供だと思ったり、弟だと思ったり・・・。
○ヨさんの記憶、古い記憶も少しずつわからなくなっているのでしょうか。
「昨日、会社の時の友達の○○さんから電話が掛かって来たのよ。」と言ったかと思うと、
「まったく、見事なくらい、だ~れも電話を掛けて来ないよ。」と、何度も言います。
昨日友達の○○さんから電話があった、というのは、○ヨさんの妄想かも知れませんね。
二人でお昼を食べながら、○ヨさんがずーっと喋っているのですが、
本当に、思い出話ってそれしかないのかな?と思う程、同じ話の繰り返しです。
「今日は、おとうさんは?」「仕事になっちゃったから、来られなかったのよ。」
この会話も、いる間に5回は繰り返されましたね。
「今日はおとうさんも来てくれると思ったのに・・・。話があったんだけどね。」と○ヨさん。
いえいえ、本当は話なんかないのです。ただ、たった一人残った息子に会いたかっただけですね。
18日に温泉に連れて行く事を、一応○ヨさんに話しておきました。
でも、あまり嬉しそうな顔はしませんでしたね。
カレンダーの日付に○をつけて、一応、18日には温泉、19日にはお墓参りと書き込みました。
カレンダーを見ると、過ぎた日付のところに小さな丸印が書かれていました。
「これは、この日が終わったっていう印なの?」と○ヨさんに訊くと、
「うん。そうだよ。つけておかないと、今日が何日だかわからなくなっちゃうからね。」と○ヨさん。
○ヨさんの生活の知恵なのでしょうが、それをしないともう日付がわからなくなっているんですね。
○ヨさんにレシートと交換で、生活費を渡して帰宅しました。
家に到着したのは午後3時20分、今日は2時間で帰って来られましたね。
最後まで読んで下さってありがとうございます。