義母のノート
ご訪問ありがとうございます。
「ほら、私は毎日の事をちゃんと書いているんだよ。見てよ。」と差し出されたノート。
確かに毎日、3~4行、平仮名だけで書かれている日記です。
パラパラとめくりながら読んでいると、平仮名だけで読みにくいけれど、超面白い。
・○月○日、何でこんな目に遭うの?早く死にたい。おとうさんはいいけど○○子きらい。
「○○子、きらいって書いてあるよ。まぁ、嫌いなんだろうね、嫁だからね。」
「そうじゃないよ。その時は何か嫌な事があったんだよね。」と○ヨさん。
・○月○日、お金なし。○○子、嘘つき。何も迷惑掛けていないのにおとうさんに叱られた。
・○月○日、お金なし。おとうさん電話くれた。○○子、嘘つく。
「私が何嘘ついたんでしょう。毎日お金ないって書いてあるね。渡しに来てるのに。」
「いや、渡さないですぐ帰った時もある。」
「毎週渡してるでしょ。私が何の為に毎週来てるの?お金渡すために来てるんでしょ?」
・○月○日、○○子来たけど、食べ物買っておいたけど、お金貰わない。
・○月○日、お金、何もない。弁当はもうイヤ。
・○月○日、お金なし。モチ、借り。1000円。(赤ペンでスミと書いてある。)
「スミと書いてあるでしょう?」と○ヨさん。「スミって言うのはお義母さんの字ね。」
「お金なし、お金なしって書いてあるけど、何で毎日お金なし、なの?」
「毎週、お金を渡しに来てるのに、どうして毎日お金なしなの?」
「ない時もあったの。でも、それはウソは書いてない。」と○ヨさんの返事。
・○月○日、1000円だけある。年金8月15日入る。
20万円なのに、なんでもらえないの?
20万円なのに、なんでもらえないの?
「お義母さんが使っちゃうから。」
「ははは、それはしょうがないね。」と○ヨさん。
・○月○日、弁当来たけど、もうイヤ。ハンバーグ弁当。
・○月○日、○○子、いないうちにドレス戻る。
「居ないうちにドレスが戻ったんじゃないじゃない。」
「私が見つけたんじゃない、お義母さんが押し入れにしまってあったのを。」
・○月○日、○○子、うそつき、うそつき、うそつき
・○月○日、お金何もない。ラーメン食べた。おとうさん(○○子)来てくれる。
○○子はつよい。死んだら化ける。
・○月○日、夜、弁当来た。お腹空くと嫌な事ばかり。
・○月○日、弁当来た。やっぱり、おいしいね。
「私のアレだから、見なくたっていいよぉ。見ると面白い?」と○ヨさん。
「うん。面白い。○○子嫌いとか○○子意地悪とか、○○子強いとか書いてあって。」
こんな事書かれて腹が立つ、とかじゃなくて、本当に読んでいて笑っちゃうのです。
「アンタにウワっと言われると怖いよ。そうじゃないのにそうだって言われたらさ。」
「元々、私は自分で性格は人より優しいと思うけど、確かに口調は強いからね。」と私。
「うん。それはわかってる。」と○ヨさん。
「私は言うべき時は、ズバっとハッキリ言うからね。」と私。
「それはね。でも、前はそんなじゃなかったの。○○子は前はすごく優しかったよ。」
「そりゃ、前はお義母さんともっと遠かったからよ。心の距離があったから。」
「こんなに頻繁に会う事もなかったから、余計な事も言わなかったんだと思うけど。」
「でも、今はそういう訳には行かないでしょう?」
「今日のところに、『○○子にバカって言われた』って書いとけば?」(⌒▽⌒)アハハ!
「そう言うとね、おとうさんはアンタを庇うの。」と○ヨさん。
「大丈夫よ。全部録音してあるから。」
「私が言ったこともお義母さんが言った事も、全部おとうさんに聴かせるから大丈夫。」
「私はお義母さんが言った事だけ言って、自分だけがいい子になったりしないから。」
「そりゃ、わかってるよ。だから、○○子、○○子って私が言うんでしょ。」
「おとうさんと電話で話しても、○○子と話したいって言うんでしょ。」
「こうやって私が毎週来るようになって、私が来なくなったら寂しいでしょ?」
「当たり前じゃないの。○○子が来なくなったら寂しいに決まってるよ。」
嫁と姑なんですが、実の娘とその母親のような関係になりつつあるようです。(^-^;
最後まで読んで下さってありがとうございます。