本当は出来ない事だらけ
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
昨日の午前8時53分、また○ヨさんから電話が掛かって来ました。
「あ、○○子?おとうさんは?」
「今日は仕事で出かけてる。」
「そう。おとうさんか○○子、こっちに来た?」
「行かないよ。どうして?」
「いや、テーブルの上にリンゴが置いてあったから、来たのかな?と思って。」
前日の電話と全く同じ内容の電話ですね。
昨日、同じ電話をして来た事をすっかり忘れているのでしょう。
「物がなくなった訳じゃないんだから、気にしなくてもいいんじゃない?」
そう宥めて電話を切りました。
こうやって○ヨさんが同じ内容の電話をしてきても、何の不思議もないですよね。
だって、5分前、いえ、2、3分前の自分の言動を忘れてしまうのですから。
でも、忘れりゃいいのに、と思う事はいつまでも覚えているという不思議はありますが。
午前11時29分、今度は知らない携帯番号からの電話が掛かって来ました。
もしかしたら、訪問看護師さんから?
そんな予感がしたので、普段は出ない知らない番号からの電話に出ました。
予感は的中、それは訪問看護師さんからの電話でした。
「今、○ヨさんの所にお邪魔しているのですが・・・。」
「足の爪を切ろうと思ったんですが、やっぱり、『今日はいい。』と言われまして。」
○ヨさんの足の爪、大分伸びていて、前から看護師さんから言われていました。
「お風呂に行って、爪が柔らかくなったら自分で切るから。」と、○ヨさんはずっと拒否。
でも、○ヨさんが自分で銭湯に行く事はもうないでしょう。
日帰り温泉に連れて行った時、爪切りを持参したのに、その時も切る事を拒否をしました。
「足浴をした後に爪切りを促して下さい。拒否をしたら、その場で私に連絡をして下さい。」
私は看護師さんとの連絡ノートにそう記入しておいたのです。
看護師さんの電話を受け、○ヨさんと替わってもらいました。
そして、○ヨさんを説得しました。
○ヨさんは私にも「今日、お風呂に行く日だから、帰ってきたら切るから。」と言いました。
「銭湯に行っても、帰ってきたらもう爪は固くなっちゃってるでしょ?」
「だから、今、足浴して温めて貰って、看護師さんに切って貰って下さい。」
私のその言葉に「はい、わかりました。」と渋々受け入れた○ヨさん。
また、看護師さんに電話を替わってもらいました。
「もし、また拒否するようだったら、連絡して下さい。」と言って、一旦電話を切りました。
電話を切って何分も経たずに、看護師さんからの電話です。
「やはり、ダメみたいです。」
○ヨさんは、私には「はい、わかりました。」と言ったけど、やっぱり拒否したようです。
「本当にお世話をお掛けして申し訳ありません。今回は諦めます。」
看護師さんに電話で謝罪し、結局○ヨさんの足の爪切りは断念しました。
お湯で温めて足の爪が柔らかくなったら、と、尤もらしい言い訳をしていた○ヨさん。
「じゃ、足浴で温めて切りましょう。」と言えば、「今日銭湯に行く日だから足浴はいい。」と言う。
とにかく、○ヨさんとしては、看護師さんに爪切りして貰いたくないって事ですね。
なら、自分で家で足浴して切ればいいのに、と思いますが、そこまで頭の回らない○ヨさん。
自分はまだ何でも出来る、と思っているけど、本当は出来ない事だらけなんですけどねぇ。
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