「区分の見直し申請したら?」
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
「○○さん、診察室1番にお入り下さい。」
○ヨさんと診察室に入り、8週間ぶりの物忘れ外来の診療が始まりました。
先生:(私に向かって)どうですか?お変わりありませんか?
私 :実は、美容院の方から義母が毎日お店に来て困る、と苦情の電話がありまして。
先生:あれ、あれ、それは困ったね。
すると、○ヨさんがすぐに反論しました。
○ヨ:毎日なんか行ってないよ。どうして私じゃなくて向こうの言ってる事信じるの?
私 :義母は毎日なんか行ってない、私はそこまでボケてないって言うんですけどね。
○ヨ:先生、私、そこまでボケてませんから。
先生:お義母さんだけじゃなくて、認知症の人はみんなそう言うんですよ。
自分がボケてるって事を認められないのが認知症ですからね。
お義母さん、大分進んでますよ。結構重度な方だと思いますね。
独り暮らしなんですよね?よく一人で暮らして行けてると思いますよ。
私 :物忘れはひどいんですけど、身の回りの事は全部自分で出来るので・・・。
でも、やっぱり独居はもう難しいですかね・・・?
先生:そうですねぇ。介護の手を借りないとって状況だと思いますね。
でも、お義母さんはヘルパーやデイサービスは受け入れないんですよね?
私 :はい。そうなんです。
本当は早く引き取ればいいんでしょうけど、すぐに出来ない事情もあって・・・。
先生:お義母さんみたいな人は、同居での介護はちょっと難しいと思いますよ。
同居しても、すぐにまた問題を起こすんじゃないかと思いますね。
施設に入れる事も頭に入れて考えた方がいいんじゃないかな?
私 :でも、施設入所を考えたとしても、申し込みが出来るのは要介護3からですよね?
先生:そうですね。お義母さんは現在要介護2ですから、区分の見直し申請したら?
もう、お義母さんは要介護2の状態ではない、かなり重症ですよ。
先生が患者の○ヨさんではなく、私に向かって話しているのが気に入らない○ヨさん。
○ヨ:なんで私じゃなくて、嫁と話してるんですか?
私はボケてますか?そこまでボケてないと思うんですけど。
まだ何でも自分で出来ますから。
先生:そうだね。一人で暮らして頑張ってるんだよね。
だから、これから、どうしたらいいか、お嫁さんと話していたんだよ。
○ヨさんは自分が先生に相手にされていないことが気に入らなくて、興奮状態です。
先生:はい。じゃ、次回はまた8週間後に入れときますね。
(私に向かい)区分見直しの申請すれば、僕はちゃんと書きますから。
診療終了と言われても、○ヨさんは立ち上がろうとはせず、ブツブツ言ってます。
「お義母さん、今日はこれで終わりだって。次の人の診療だから出ましょう。」
そう言って、私は先生にお礼を言い、○ヨさんを部屋から出しました。
次の診療は内科です。
名前を呼ばれて診療室に入ると、血液検査の結果の紙を先生から渡されました。
前回よりは下がっていますが、血糖値は221で決して低くはありません。
「でも、下がって来てるから、次回は8週間後でいいですね。」と先生。
「コーヒー牛乳もビールも飲まないで頑張ってます。」
「自分で気を付けてますからね。」と、自分はちゃんとしてるアピールの○ヨさん。
ここでもなかなか立ち上がらない○ヨさん。
「次の人が待ってるからね。」と○ヨさんの荷物を持ち、やっと外に誘導しました。
ふぅ~、後は薬をいただいて帰るだけ。
分包して貰う為に時間が掛かるので、○ヨさんだけ先に帰ってもらいました。
薬の準備が出来るまで30分掛かると言われたので、その間に業務スーパーでお買い物。
薬を受け取って家に帰ると、○ヨさんは自分だけでお昼ご飯を済ませていました。
まだ、12時前だったんですけどね。(^-^;
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