気持ちはいつもケセラセラ♪

5年に渡る姑の介護記録とその後の私の徒然日記

認知症なのに、大きな進歩にビックリ

こんばんは。

ご訪問ありがとうございます。


午前9時30分、夫と二人で○ヨさん宅に向かい、自宅を出発しました。

パンやうどんや果物、お煎餅に、手作りの「アサリの佃煮」「春雨の中華サラダ」

灯油もポリタンク1つを積みました。

パーキングの近くの業務スーパーに寄り、お水1ケースと冷凍のオムライスを購入。

オムライスは私と○ヨさんのお昼にしようと思いました。

パーキングは1台分だけ空いていました。ラッキー♪


○ヨさん宅に着いてリビングに入ると、電気も点けず、薄暗い部屋。

温風ヒーターもオフ、テレビもついてはいませんでした。

○ヨさん、普段はこんな生活してるんだな・・・。

テーブルの上にはレンジで温め直した食べかけのおにぎりがありました。

○ヨさんはお昼を食べていたようですね。


○ヨ:薬がね、もうないのよ。○○子が持って帰ったんでしょ?

私 :私は持って行ってないよ。この前探したけどなかったでしょ?

夫 :俺がここ(お薬カレンダー)に入れたのに、おかあちゃんが出しちゃったんでしょ?

   何で、そんな勝手な事するのよ?

○ヨ:そこから出して、ここに入れて、ちゃんと飲んでたんだよ。

夫 :そういう余計な事するから薬がなくなるんだよ。

私 :もう見つからないから、来週病院に行くまでは薬は飲まないでいいよ。

   来週、貰ったらまた飲みましょうね。


○ヨさんが毎日薬の事を思い出してもいいように、カレンダーに書き込みました。

明日から来週の金曜日までの日付の下に「くすりはのまない」と。



私 :お義母さん、お昼はそのおにぎりなの?オムライス買って来たけど?

○ヨ:うん。私はおにぎり食べるから。

   おとうさんが食べる物・・・

夫 :俺は食べに行ってくるから心配しなくていいよ。


そして、夫はいつものように、一人ですき家に牛丼を食べに出掛けました。

私は持って来た物を片付け、自分の分のオムライスをレンジで温めました。

レンジで温めている間、台所を見ると、麺つゆが切れているのに気付きました。

次回来るとき、麺つゆを買って来るのを忘れないようにしなくちゃね。

○ヨさんが買えばいいだけですが、多分、○ヨさんはそこまで気が付かない。

だって、麺つゆがなくなると、お醤油だけでおつゆを作る人ですからね。(^-^;


夫がすき家から戻って来ました。

○ヨさんが「4月に年金が入ったら、パーマ掛けに行きたいの。」と言いました。

(2月の年金支給の後に美容院に行ってない事、忘れてるかも?)

「お義母さん、もうパーマはやめて、カットとヘアダイだけにしたら?」と私。

「いやぁ、もう、すっかりパーマがとれちゃったからね。」と○ヨさんが言いました。


それまで黙っていた夫が口を開きました。

夫 :おかあちゃん、もう、パーマ掛けるのやめなよ。みっともないから。

○ヨ:だって、こんなバサバサにしてると、近所の人に笑われちゃうよ。

夫 :あんなみっともないパーマ掛けてる方が笑われるよ。

   もう、カットとヘアダイだけにしなよ。

○ヨ:パーマぐらい掛けさせてよ。みっともない頭してるとアンタ達が笑われる。

夫 :パーマ掛けても手入れが出来ないんだから、パーマは掛けないの!

○ヨ:おとうさんからそんな風に言われるなんて夢にも思わなかった。

   私、もう死んだ方がいいね。

夫 :また、そういう事言い始めるの?

   パーマ掛けないなら死んだ方がマシなの?

   パーマ掛けるの?掛けるなら掛けてもいいよ。好きにして下さい。

   でも、掛けるなら、もう俺も○○子もここには来ないよ。


「おとうさんにそんな風に言われるなんて・・・」と、○ヨさんはべそを掻き始めました。

私はしばらく黙っていましたが、「お義母さん、レシートは?」と話題を変えました。

レシートボックスには使い終わってティッシュにくるまれた割り箸だけ。

テレビの前の紙箱にレシートが1枚入っていました。

「レシートはこれだけ?」と訊くと、「うん。買い物してないから。」

そして、サイドボードの中の湯呑み茶碗を出して来ました。

「ここにね、貯めてるの。」と、すっかりさっきべそを掻いたことは忘れた感じ。

湯呑み茶碗を見ると、5000円札が1枚、1000円札3枚、500円玉2つ。

「お義母さん、凄いじゃない!こんなに貯めたの?」

「そうよ。使わなかったお金はここに入れて貯めてるの。」○ヨさんは得意げです。

「ホント、凄いねぇ。前は渡したお金、全部使っちゃったのに。ホント、凄い!」

○ヨさんは今度はお財布を開けて見せてくれました。

なんと、そこには1000円札が3枚も入っていました。

「お義母さん、ホントに偉いね。こんなに貯めたんだぁ。」

「この前は○空ちゃんや○月君にもお小遣いあげてくれたしねぇ。」

「そうよ。何があるかわからないから、使わないお金は貯めとかなくちゃね。」


以前の○ヨさんからは考えられないですね。

認知症なのに、大分進歩しています。ビックリです。

たくさん、たくさん褒めておきました。


「そろそろ帰るぞ。」と夫が言ったので、帰る事に。

一旦は玄関の前で見送ってくれた○ヨさん。

パーキングから出ようとしたら、○ヨさんが追いかけて来ました。

「気を付けてね。ありがとう。」それだけを言うために。





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