人の気持ちがわかる人
こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
今日は娘の用事であっちこっちに行って、結構忙しい1日でした。
現在、同居中の次女が、今月中に我が家を出て行くことになりました。
結婚する訳ではないのですが、今お付き合いしている男性と一緒に住む事にしたそうです。
いずれは結婚を、と思ってはいるようですが、どうなることやら・・・。
でも、来年の3月には35歳になる娘のことですから、娘の決めた事に親がごちゃごちゃ言うのもね。
代金は支払い済みで取り置きしてもらっている商品を、私が代わりに受け取りに行ったり、
入居するアパートのガスの検査の立ち合いを代理でしたり、本当に忙しかったです。
午後6時45分、○ヨさんに電話を入れました。
昨日の事は覚えているかな?などと思いながら、○ヨさんが電話に出るのを待ちました。
「はい、もしもし。」
もしもし、もうご飯は食べたの?
「うん。今食べ終わった。」
そう。
「もうお金がないから、夕方パンを2つくらい買いに行ったのよ。」
「そしたら、知り合いに会っちゃって、『あら、どうしたの?その頭』って言われちゃったわ。」
「なるべく人に会わないような時間に買い物に出掛けてるんだけど、会っちゃうのよねぇ。」
ふ~ん、そうなの。
「だから、年金が出たら、すぐに美容院に行かなくちゃ。」
そうね、でも、年金が出るのは来週だから、美容院も来週になっちゃうわね。
「そうだねぇ。まぁ、それまで、なるべく外に出ないようにするよ。」
そう。明日は金曜日だから、いつもの生活費を持って行くからね。
「わかった。いつも悪いねぇ。」
「それでね、道で近所の人に会っても、余計なお喋りしないで、挨拶だけしてくれればいいからね。」
ええ、挨拶だけはきちんとするわ。
「この辺りのご近所さんは、いい人もいるけど、煩い人もいるからねぇ。」
そう。じゃ、風邪をひかないように、温かくして寝てね。
「ありがとね。じゃ、おとうさんにもよろしくね。おやすみ。」
はい、おやすみなさい。
○ヨさん、昨日の事は会話には出しませんでしたけど、忘れてはいないようです。
だから、「余計なお喋りしないで、挨拶だけでいいからね。」って言ったのでしょうね。
余計な事を私の耳に入れたくない、というのが○ヨさんの本音なのでしょう。
認知症が大分進んではいるようですが、そういう事はまだ考えられる○ヨさんです。
「私は20年以上、何十人もの人を使って仕事を教えて来たので、人が何を考えているのか
人の気持ちが全部わかるんですよ。自慢じゃないけど、人を見る目だけはあるんです。」
○ヨさんは、いつも、病院の先生に自慢げにそう言っています。
「人の気持ちがわかる人」とは、「相手の身になって考える事の出来る人」
でも、残念ではありますが、今の○ヨさんは「相手の身になって考える事が出来ない人」です。
いつの日か、○ヨさんが「人の気持ちがわかる人」になってくれると嬉しいんですけどね。
最後まで読んで下さってありがとうございます。