「あぁ大変」と嘆きながら暮らすより・・・
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午後3時頃、母から電話がありました。
今日の母の声は、いつもと変わりない、大分元気な声になっていました。
「昼間はもう大分調子が戻って来たのよ。でも、夜になると咳が出てね。」
まぁ、喘息持ちですからねぇ・・・。
でも、良かったです、大したことにならなくて。
午後7時50分、○ヨさんのところに電話を入れました。
毎日電話を掛けているので、私が特別に話す事は特にないので、いつも同じ質問をします。
もしもし、今日は何をしていたの?
「うん、家の周りをぐるりと歩いて、脚がむくんで痛くなったから湿布を貼ったよ。」
「そろそろ寝ようかな?と思っていたところ。」
そう、今日は歩いただけで、他にはどこにも行かなかったの?
「ああ、ちょっとだけ食べる物を買いに行ったよ。」
ふ~ん、何を買って来たの?
「おにぎりと飲み物を買って来た。買い物に行く時は2日分くらい買って来るの。」
そうなんだ。明日はお風呂に行くんでしょ?
「うん、明日はお風呂に行くよ。今日は行かなかったからね。」
お休みだったもんね。じゃ、明日はお風呂に行って来てね。
「うん。あ、そうだ、今度来た時に、アンタに見てもらいたいものがあるんだけど。」
ん?なぁに?
「あちこち見てたら、宝くじがいっぱい出て来たのよ。だから、見て貰いたくて。」
そう。じゃ、金曜日に行くから、その時ね。
「うん、お願いします。」
じゃ、おやすみなさい。
「ありがとね。おやすみ。」
きっと、暇だから、あちこちいじって、古い宝くじでも見つけたのでしょう。
多分、全部はずれの紙ごみに違いないと思うのですが・・・(^-^;
そう言えば、今日テレビで認知症の実母と暮らす60代の女性の特集がありました。
その親子、前にもテレビで見たことがありますね。
周りの人に、母は認知症だという事をわかって貰ってから大分楽になった、と言っていました。
みっともないとか恥ずかしいとか、そんな事より、周りにわかって貰う方がずっと楽だと。
徘徊で一人では見つけるのが大変でも、ご近所の方が教えてくれたりするそうです。
今は認知症のお母さんとの暮らしを楽しんでいる、と言ってたその女性。
「あぁ大変」と嘆きながら暮らすより、現実を受け入れて暮らす方が幸せなのかも知れませんね。
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