気持ちはいつもケセラセラ♪

5年に渡る姑の介護記録とその後の私の徒然日記

娘のような友達

ご訪問ありがとうございます。


久しぶりに友達に電話を入れました。

その友達は、私の娘と変わらない年齢、現在40歳の女性です。


私は10年程前に1年ほど、大手スーパーで食品レジの仕事をしていたことがあります。

(暴力を振るう夫との離婚を考えて、2年ほど家を出て、夫と別居生活をしていた頃のことです。)

彼女は、私より数ヶ月後にそのスーパーに入ってきた後輩になります。

当時はまだ30歳になったばかりの彼女でしたので、最初は周りからとても期待されていました。

しばらくすると、「彼女、ちょっとおかしいんじゃない?」という噂が出るようになりました。

ぶつぶつと独り言をよく言っている、突然大きな声で笑い出す、仕事をなかなか覚えない等々・・・。


独り言を言い、突然笑い出す彼女の事を、気持ち悪がって近寄る人も殆どいなくなりました。

休憩時間にも彼女と普通に会話をする人は、私ともう一人くらいしか居ませんでした。

彼女も私のことを、○ちゃん、○ちゃんと慕ってくれました。

心の病気を抱えていそうな彼女を放っておけなくて、休日にも話し相手をするようになりました。

3ヶ月位で「いつまで経っても仕事を覚えない」という理由で彼女はスーパーをクビになりました。

後から知ったことですが、彼女はスーパーに入ってくる前から、心療内科に通っていたそうです。


スーパーをクビになった後も、私は度々会って、彼女の話し相手をしていました。

彼女の実家が私の実家に近かったこともあり、彼女を実家に連れて来たこともありました。

だから、私の母も彼女のことは知っていますし、母は今でも彼女の事を気に掛けています。


その後、彼女は「統合失調症」と診断され、1年くらい病院に入院しました。

スーパーに入って来た頃はとてもスマートだったのに、その頃は大分太ってしまっていました。

きっと、色んなストレスや処方されてるお薬の副作用もあって太ってしまったのでしょうね。

退院してからの彼女は、ある施設に通うようになり、大分穏やかになってきました。


「ねぇ、○ちゃん。私、結婚できるかなぁ。穏やかな幸せな家庭を作るのが夢なの。」

「そうだね、いつか幸せな結婚ができるといいね。」

そんな会話を何回したことでしょう。

彼女は子供の頃に母親をなくし、温かくて幸せな家庭にずーっと憧れているのです。


そして、今年の1月、彼女から嬉しい電話が入ったのです。

「もしもし、○ちゃん?私ね、結婚したよ。去年の12月25日に入籍したの。」

本当に嬉しそうな声で、私に電話で報告する彼女。

その報告を聞いて、私は本当に嬉しくて嬉しくて、涙が溢れてきました。

もしかしたら、彼女が結婚するのは無理かも知れないなぁ・・・と思っていましたから。

「本当におめでとう!私もとっても嬉しいよ。夢だった幸せな家庭を作ってね。」

まるで、自分の娘が結婚したみたいに、本当にすごく嬉しかったです。


久しぶりに母に彼女の声を聞かせてあげようと思って、今日(既に昨日?)母の横で電話をしました。

電話の向こうの彼女は、とても元気な声でした。

元気にしてる?だんな様とは仲良くやってる?の質問に

「うん、元気だよ。大丈夫だよ。仲良くやってるよ。」と、大きな声で答えます。

そう。良かった。今ね、母のところに来てるから、お母さんにも元気な声を聞かせてあげてね。

そう言って、母と電話を替わりました。

母のことも、自分のおばあちゃんのように慕ってくれている彼女です。

母と少し話して、また私に替わりました。

「ねぇ、○ちゃん、また一緒にお昼を食べたりしたいよ~。今度、絶対に時間を作ってね。」

私も久しぶりに、幸せになった彼女といっぱいお喋りがしたいです。

彼女の仕事の休みに合わせて、彼女をまた実家に連れてこようかなと思います。



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