気持ちはいつもケセラセラ♪

5年に渡る姑の介護記録とその後の私の徒然日記

ええ~っ!?調査はこれだけで終わりなの?

ご訪問ありがとうございます。


金曜日のお話の続きです。


午後0時に判定員さんが来て下さる事になっていました。

判定員さんが見えるまでにはまだ十分時間に余裕がありました。

○ヨさんの頭をセットしてあげようと、自宅からロールブラシヘアアイロンを持参しました。

折角だから、判定員さんが見える前に○ヨさんのセットしてあげる事にしました。


髪をとかしたのかとかしていないのかわからない、○ヨさんの頭です。

ヘアアイロンでセットしてあげると、○ヨさんの頭は何とかキレイにまとまりました。

○ヨさんは「もう何ヶ月も掛けてないから、パーマすっかり取れちゃってるでしょ?」

本当はパーマを今すぐにでも掛けたいのでしょうが、アイロンで我慢して貰いましょう。


午後0時少し前、玄関のドアがノックされました。

いよいよ判定員さんの到着です。

私が「はい。どうぞお入りください。」と判定員さんを向かい入れました。

○ヨさんは判定員さんがリビングに入って来ると、すぐに嫌な顔をしました。

「私は家に人を入れたくないのよ。」と、判定員さんの前で○ヨさんは平気で言い放ちました。


判定員:今日は○○さんのお身体の調子を伺いに参りました○○と申します。

    ちょっとだけ、お話を聞かせて下さいね。

○ヨ :私は人を家に上げるのはイヤなのよ。

判定員:すぐに終わりますから。

    では、お名前と生年月日を教えて下さいますか?

○ヨ :○○ ○ヨです。

判定員:生年月日はいつですか?

○ヨ :昭和7年11月1日です。(自分が生まれた日は忘れていないようですね。)

判定員:今、お幾つですか?

○ヨ :え~と、82かな?83かな?

判定員:そうですか。わかりました。

    80歳を過ぎているようには見えませんね。肌も綺麗ですし。

(この言葉で気を良くしたのか、強張っていた○ヨさんの顔が緩んで来ました。)

判定員:じゃ、ご住所を教えて下さい。

○ヨ :豊島区○池袋○ー○ー○です。

判定員:今日は何月何日ですか?

○ヨ :4月7日です。

判定員:ちゃんと日付もわかって、しっかりしていらっしゃいますね。

(ここで「義母は忘れないように毎日カレンダーに印をつけてるんです。」と私が補足。)

(○ヨさんは、「私は何十人も人を使って来ましたからね。」といつもの自慢話)

判定員:お休みになるのはどちらですか?

○ヨ :奥の部屋です。

判定員:ベッドですか?お布団ですか?

○ヨ :ベッドです。

判定員:ベッドは介護用ベッドですか?普通のベッドですか?

(この質問には私が答えました。「多分介護用だと思います。」)

ベッドにはリモコンがついているのですが、そのリモコンは使った事がありません。

判定員:足が痛むとか歩くのが辛いとかありませんか?杖とかは使っていませんか?

○ヨ :はい。そういう事は全然ありません。

(あれ?毎日、電話で足が痛いから何処にも出掛けなかったって言ってるじゃん。)

判定員:椅子から立ち上がる事は出来ますか?

○ヨ :はい。立ち上がれます。

判定員:ズボンなどは立ったままで履くことは出来ますか?

○ヨ :はい。履けます。

判定員:そうですか。でも、何処にも捕まらず、立って履くのは危ないですよ。

    足が絡まって転倒して入院する人って結構いるんです。

    気を付けて下さいね。

    トイレとか、間に合わないで失敗しちゃった、なんて事はないですか?

○ヨ :(キッパリと)そういう事は一度もないです。

(たまにトイレを借りると、便座カバーが濡れていたり、汚れている事もあるんですけどね。)

判定員:はい、わかりました。

    では、椅子に座ったままでいいですから、両手を前に伸ばして下さい。

○ヨ :(両手を前に伸ばす)

判定員:では、両手を上に上げて下さい。横に伸ばして下さい。

○ヨ :(言われた通りに両手を上げたり横に伸ばしたり)

判定員:はい、これで、今日の調査は終わりです。

    ありがとうございました。

    それでは、これで帰らせていただきますね。


ええ~っ!?調査はこれだけで終わりなの?

記憶力のテストとか、何もしないの?質問はこれだけ?

これだけで○ヨさんの認知症の状態が分かって、正しい判定が出来るのでしょうか?

私はとっても不安になりました。


判定員さんを送って、私は一緒に玄関の外に出ました。

そして、前夜作成した、最近の義母の様子をまとめた資料を渡しました。

「今日の義母、いつもよりすごく調子がいいみたいなんですけど。」と私。

「調査に来ると、本人は皆さん、どこも悪くないって言うんですよ。」と判定員さん。

やっぱりみんな、そんなもんなんですね。

少しでも「自分はまだまだしっかりしてる」と見て貰いたい。

だから、いつもよりシャキッとするし、調子が悪いとは絶対に言わない。

それは、○ヨさんに限った事じゃないんですね。(^-^;


取りあえず、私は自分で伝えられる範囲の事は何とか伝えました。

後は、判定員さんにちゃんとした判定力があるかどうかの問題ですから・・・。

結果を待つしかありませんね。





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