「馬の耳に念仏」
こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
○ヨさんと天ぷらうどんで昼食を済ませました。
食べてお腹がいっぱいになると、なんだか急に眠気が襲って来ました。
まだ午後0時15分、相談員の○津さんが来るまでには1時間以上あります。
「お義母さん、なんだか眠くなっちゃったから、ちょっと横になっててもいい?」
○ヨさんに断って、座布団を枕にしてテレビの前に横になりました。
テレビを観ながらうつらうつらしていると、○ヨさんが毛布を掛けてくれました。
姑の前で平気で横になってしまう行儀の悪い嫁と優しいところもある姑です。(^-^;
午後1時半過ぎ、相談員の○津さんがみえました。
リビングに上がっていただき、話を始めました。
「お久しぶりです。お元気でしたか?」と○津さんが○ヨさんに話し掛けました。
ん?お久しぶりなんですか?
○ヨさんの今までの会話の中に○津さんはしょっちゅう登場していたんですけどね。
「私はね、騙されてばっかり居て・・・。」が○ヨさんの返事でした。
そこから、例の「○ヨノート」を見せながら、何度もその話は繰り返されました。
「今日はもう9月も最後の日ですね。」
「嫌な事は今日でもう忘れて、明日からは楽しい事を考えながら過ごしましょうよ。」
「嫌な事ばかり考えていると、病気になっちゃいますよ。」
○津さんの口から、介護職のお手本みたいな言葉が次々と出て来ます。
(そうだよなぁ、私も仕事の時は利用者さんに同じような事言ってたな)と思いました。(^-^;
今の○ヨさんにそんな言葉は「馬の耳に念仏」なんです。
○ヨさんの耳を通り過ぎるだけで、○ヨさんの頭や心には全く響かない。
1分と経たないのに、「私は嘘をつかれるのが本当にイヤなんです。」なんですから。
「おウチに一人でいると、嫌な事ばかり考えてしまいますよね。」
「バスでお迎えに来てもらう、区民ひろばみたいな所に通うっていうのはどうですか?」
○津さんは、デイサービスを勧めているのですね。
「いや、そんな所に行くくらいなら、ウチで一人で過ごしている方がマシです。」
はい、想像通りの○ヨさんのお返事です。
「じゃ、おウチに来て、お手伝いして貰ったり話相手になって貰うってどうですか?」
今度はホームヘルパーの提案ですね。
「いや、私は知らない人を家に上げるのは絶対にイヤなんです。」と○ヨさん。
取り付く島もない、という感じ?
○津さんは午後2時45分頃までお話をして、帰られました。
本当は、○ヨさん抜きで、私と話すつもりだったようですが、それは無理な状態です。
私が○津さんと一緒に出ると、○ヨさんはまた不信感でいっぱいになってしまいます。
見送りに出て、「また、お電話させていただきますから。」と○津さんに言いました。
自分の悪口を話してるんじゃないかって、結構敏感になってる○ヨさんですからね。
午後3時、○ヨさんに生活費を渡し、
「10月14日にまた温泉に連れて行くからね。カレンダーに○つけとくね。」
「嫌な事ばっかり考えないで、温泉の事を考えた方が楽しいよ~。」と言いました。
温泉に連れて行くと言った時、○ヨさんの顔がパーッと明るくなりました。
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