変な風に受け取らないで欲しいんだけど・・・。
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
牛丼を買って○ヨさんの家に帰ると、まだ11時半だというのに、
余程お腹が空いていたのか、○ヨさんは既に黒糖ロールをかじっているところでした。
「まだ早いけど、もう食べちゃう?」と言って、買って来た牛丼を出すと、
「あら、こんなもの売ってるの?私、初めて食べるわ。」と○ヨさん。
いえいえ、私がこちらに来るようになってから、少なくとも3回は食べています。
でも、○ヨさんの記憶からはそれはとっくに消えているのでしょうね。
「楽しい」とか「嬉しい」とか、そういう気持ちが特別に強くない普通の記憶は
経験をしても、それが終わった途端に、○ヨさんの記憶からは消えて行く。
認知症とはそういう病気なのでしょうね。
「あのね、5月3、4、5日って、連休があるでしょ?」と○ヨさん。
「そうね。」と私が言うと、
「どこかに遊びに連れてって欲しいんだけど。おとうさんに言っておいて。」
ん?それって、連休に泊まり掛けで遊びに連れて行けってことですね?
う~~ん、それはちょっと無理かなぁ。
夫は休日に行楽地に遊びに行ったりするのを嫌います。
「休日なんて、道路が混んでるし、嫌だよ。」と言うに決まっています。
それに、どこの行楽地だって、連休の宿泊施設は割り増し料金でしょうし、
年中同一料金の安い施設は、この連休に今から予約なんてとても無理でしょう。
我が家の経済状態では、やっぱり無理です。
○ヨさんには、「それじゃ、一応言ってみるね。」とは言っておきましたけどね。
母もそうでしたが、○ヨさんも「またどこかに連れてって。」と言いました。
多分、1月の温泉旅行がよっぽど嬉しくて楽しいものだったのでしょうね。
ゴールデンウィークは無理でも、混雑がなく、なるべくお金が掛からないように、
また、旅行を計画することにしましょうか。
タオル2枚とハンカチの入ったビニール袋を出して来た○ヨさん。
「これ、○○みが来て置いて行ったよ。持って行ったのを返しに来たんだね。」
「考えたんだけどね、変な風に受け取らないで欲しいんだけど・・・。」と続きます。
「アンタとおとうさんが、一時期、○○美の事ばかり言ってた時期があったよね?」
「それで、○○みは寂しかったんじゃないのかな?」
「だから、ここに黙って来るようになったんじゃないかな?って。」
「だからね、○○みの事は怒っちゃいけないよ。ちゃんと返しに来るんだから。」
「カレンダーの『お父さんきてくれた よかった』って、きっと嬉しかったんだよ。」
え~~?
私と夫が長女の事ばかりに夢中になっていたから、次女の○○みは寂しくて
○ヨさんのところに来て悪さをするようになったって事ですか?
う~~ん、○○みが実際にここに来た、と信じ込んでいる○ヨさんが
必死に考えた、理由づけですね?
現実は、○○みはここには来てないし、カレンダーに書き込んだのは○ヨさん。
そのタオルの入ったビニール袋は、先週、○ヨさんが泊まり掛けで出掛けると
勘違いしてボストンバッグに詰めたものですね。
全く、本当にバカバカしい話ですし、やっぱり気分のいい話ではありませんね。
一応、「そんな事ないと思うけどね。」と返しておきましたけど。(^-^;
以前、○ヨさんが書きたいことをたっぷりと書けるようにと思って作った備忘録ノート。
○ヨさんは全く使わず、古い手帳を使っています。
という事で、私はお手製の備忘録ノートに、私が来た日の簡単なメモを書く事に。
持って来た品物や、渡した生活費の金額、通院日の記録などを書きました。
これで、このノートも無駄にはならないでしょう。
○ヨさんのお喋りを聞き流しながら、牛丼を食べ終わったので帰宅することに。
ビール7缶の入った袋を○ヨさんに差し出して
「ビール7缶あるから、1日1缶で、もうビールは買わないでね。」と念押しします。
「うん、わかった。飲まないと眠れないから飲むだけだから。」と○ヨさん。
本当に、買い足ししたりしないかな・・・?
生活費を渡し、レシートを貰って帰宅しました。
最後まで読んで下さってありがとうございます。