素敵な老人とは・・・。
こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
今日は母はずーっと2階で寝て過ごしました。
顔色も普通になり、もうそれほど具合が悪いようには見えませんが、まだ不安なのでしょうね。
明日は私一人で買い物に行ってこようと思っています。
午後7時30分、○ヨさんに電話を入れました。
もしもし、もうご飯は食べたの?
「うん、食べたよ。」
そう。今日は買い物には出掛けたの?
「いや、出掛けないよ。昨日2日分くらい買い物してきたから、それを食べたよ。」
そうなんだ。
「外に出ると『あら、どうしたの?その頭』って言われちゃうから、外には出ないよ。」
ふ~ん。
「今日もね、ちょっと買い物に出たら、『どうしたの?その頭』って、言われたのよ。」
ん?今日、買い物に出かけたの?さっきは出掛けなかったって言ってたけど。
「下の店にパンやおにぎり、食べるものを買いに行ってきただけよ。」
そう。
「『どうしたの?その頭』って言われたから、余計な事言わないでって言い返してやったわ。」
誰に言われたの?
「誰かは言わない。でも、煩いヤツがいるのよ。今まで勤めてる時はいつもキレイにしてたからね。」
「だから、人に会うのが嫌だから、食べる物を買いに行くくらいで、外には出ないようにしてるよ。」
ふ~ん、そうなんだ。
「そうよ。だから、年金が出たら、美容院に行くお金頂戴って、おとうさんに行っておいてね。」
わかったわ。言っておくね。
「お願いね。もう、そんなこと考えてると頭がおかしくなりそうだよ。」
じゃ、年金が出たら、すぐに美容院に行こうね。
「うん。それまで、じっと我慢して家の中に居るよ。」
じゃ、また明日電話するね。
「ありがとね。おとうさんによろしくね。おやすみ。」
○ヨさんにとって、日々の食べる物を買いに行くのは「出掛ける」とは言わないのですね。
一日中家の中に居たよ、と言っても、パンやおにぎりは買いに行ってるようですから。
ご近所さんに何かを言われたと、いつも言いますが、本当は誰も何も言わないのでは?と思います。
○ヨさん自身が「頭がバサバサで嫌だ、いつもキレイにしてる私なのに」って思っているから、
実際には言われていないのに、人に何かを言われた、となってしまうのではないでしょうか。
「いつもバッチリ化粧に、整えたヘアスタイル」が、○ヨさんの大事なプライドなんでしょうけど、
私から見たら、本当にくだらないプライドに思えてしまいます。
白くなった頭も、刻まれた皺も、歳相応に老けていくことは、ある意味では、とても素敵なこと。
素敵な老人とは、見た目じゃなくて、心の歳のとり方が素敵な人なのではないでしょうか。
最後まで読んで下さってありがとうございます。