気持ちはいつもケセラセラ♪

5年に渡る姑の介護記録とその後の私の徒然日記

通帳と印鑑がない!

2014年12月26日


物忘れ外来の通院日です。

娘のお弁当を作り終え、いつものように7時に家を出発、池袋には10時20分に到着しました。


家の中では、○ヨさんがゴソゴソと何かを一生懸命探しているようです。


「通帳と印鑑が見つからないのよ。」

「私はいつもここに置いてるのに、いくら探しても見つからないの。」

「また盗まれたのかなぁ・・・」


(あらあら、お義母さん、またですか?)

とりあえず、病院に行って、帰ってきてから落ち着いて探してみましょう。

そう言って、○ヨさんと病院に向かいました。


物忘れ外来にて


先生:調子はどうですか?具合が悪くなったりしていませんか?

○ヨ:はい、とても調子がいいです。
   先日仕事をしていた頃の友人たちとゴルフにも行ってきました。

(また、この前の話の繰り返しです。)

先生:それは良かったですね。
   処方している薬が合っているようなので、この薬で進めて行きましょう。
   今回から少し強いものに変えておきますね。


処方された薬は、今まで服用していたメマリーOD錠5mgから10mgに変更されました。


診察の終わり際、通帳がなくなったと言っていることを先生にお話ししておきました。


次回の予約日は、内科と同じ1月16日にしていただきました。



家に帰り、また通帳と印鑑の行方探しです。

ここにしか置かないという場所を、もう一度念入りに探しますがみつかりません。


どこかの引き出しにしまったということはないの?

「いいや、私は大事な物はここに置くって決めてるの。」

「ほら、日記だってここにあるよ。ここに忘れちゃいけないことを全部書いてるの。」と言って、

○ヨさんは緑の表紙の小ぶりの手帳を私に見せます。


「ほら、この前おとうさんから小遣いもらったことも、この手帳に書いてある。」


確かに、差し出された手帳には、

『12/8 おとうさんが10000えんくれた』と赤いマジックで書き込まれています。


郵便局でお金を下ろして、通帳を置き忘れてきたってことはない?
一応、郵便局でも訊いてみたら?

○ヨさんは「郵便局に行ってくる。」と言い、1人で出かけて行きました。



○ヨさんが出かけている間、先ほど見せてくれた緑の手帳をちょっと覗き見してみます。

そこには、赤いマジックでいろんな事が書き込まれています。


「となりのAに、いまBがなにかをあげている」

「となりのCはおメカケ。いつもわたしにいじはるをする」

「はたしわBがキライ。Dわバカ」

「わたしがこんなふるい家にすんでいるから、みんながわたしをバカにする。」


こんな内容の短い文章が、赤マジックでいっぱい書き込まれています。

書かれているのは、平仮名とカタカナばかり、お世辞にもきれいな文字とは言えません。

『わ』と『は』の使い分けも出来ていません。

漢字はすっかり忘れてしまったのでしょうか・・・。


30年以上も外で働き、いつも「私は人に仕事を教えて来た人間だから」と
誇らしげに話している人の日記帳とはとても思えないものでした。

これも、アルツハイマーという病気のせいなのでしょうか・・・。


郵便局から○ヨさんが戻って来ました。

「やっぱり局にはなかった。もし届いたら連絡くれるって。」


「家の鍵を持ってる人が、私が留守の間に入って持って行ったのかな?」


(いえいえ、そんなことをする人はいませんよ。きっとどこかに入れ忘れでしょう)


とにかく、色んなところを探してみてね、と言い、私は○ヨさん宅をあとにしました。





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